前回の講義では、あなたをラッピングすることの重要性について解説しました。
他者の立場になった時、あなたが歓迎される人物なのか?それとも無視される存在になるか最初に決めるのはラッピングなのです。
そこで今回の講義では、あなたをラッピングするものについて詳しく解説したいと思います。
成功者が強く意識していること
わたしの父が超ド田舎から上京し、某専門学校に通学していたころ、あまり友人もおらずさみしい思いをしていたそうです。
ある日先輩から「ちょっと休日にカレーパーティーがあるんだけどこないか?」と誘われたのですが、某宗教団体の集会だったので驚いたという話をききました。
似たような話は他にもたくさん耳にします。例えば、かわいい子からデートに誘われたと思って参加したコンサートがネットワークビジネスの集会だったとか、、、、不慮の事故で家族を失って絶望している時に宗教団体の信者に優しい言葉を投げかけられたりだとか、大学のサークルが実は某宗教団体の学生支部だったりとか、、、、、そういう話はたくさんあります。
宗教団体やネットワークビジネスの運営者がそういう手口をつかうのは、心の隙を狙うのが人心掌握する上で効果的だからです。そして冷静になって世の中を観察すれば、宗教だけでなく、政治家や官僚、大企業ですら同じことをやっていることがわかります。
いわゆる権力者、成功者が強く意識していることは「対立を生みだす」ということです。人を動かすのもコントロールするのも「対立」であることは、よく知られた事実です。
アメリカ政治
対立を煽る政治家の代表例はアメリカ大統領のドナルド・トランプ氏です。ドナルド・トランプ氏は、社会を分断させる論点によって「支持者」と「不支持者」を明確にしようとします。
例えば、メキシコに壁をつくるのか?つくらないのか?(移民問題)、中絶を認めるか認めないか?(宗教問題)、黒人なのか?白人なのか?(人種問題)、アメリカファーストか同盟関係重視か?(外交問題)などの、これまで多くの人が薄々気づいてはいたけれど目を背けてきたパンドラの箱に、毎週のように過激な発言をすることでスポットライトを当てているのです。
日本政治
日本でも対立は生み出されています。例えば、勝ち組と負け組(経済格差)、若年層と高齢者層(年金問題)、男性と女性(性差別問題)など、日本にもあらゆる対立や問題はあるのです。
ここで見過ごしてはいけない重要なポイントは、「対立はいつ生まれたのか?」ということです。冷静になってみて考えれば、対立は昔から存在していたし、昔から予想されていたことでもあるのです。
例えば、年金制度が破綻するなんてことは20年、30年前から囁かれていたことであり、「今さら何をいっているの?」ということでもあります。
性差別の問題だってはるか昔から日本で続いてきたことです。女性であれば人生のいつかのタイミングで「女性は差別されているのではないか?」と問題意識をもったことでしょう。
ここで先ほどの問いを繰り返します。「対立はいつ生まれたのでしょうか?」ズバリ答えは、「それが問題だ!」と大きな声で誰かが叫んだ時です。
例えば、「このままじゃ日本は破綻する!」、「社会保障費がまかなえない!」とメディアが日本国民をミスリードした時、多くの日本国民は不安になり増税もやむなしという空気が蔓延しました。
また築地市場から豊洲市場に移転することは決定事項だったのに、豊洲市場の地下水からヒ素が見つかった!と誰かが叫んだ時、科学者が「大丈夫です!」と主張したのに、政治的な混乱が発生しました。
さらに「医学部の入試で、女性受験生の点数が操作されていた!」と報道された時、対立の存在が明らかになり、「ほかの医学部でも女性が不利に扱われているのでは?」という疑心暗鬼な気持ちが蔓延しました。(そして実際に女性は差別されていました。)
コマーシャル
テレビをつければ、たくさんのコマーシャルで対立や問題が叫ばれていることがわかります。
例えば「目の下のたるみ、なんとかしたいですよね?」とか、「風邪でツラいのに休めない時ありますよね?」とか、「満員電車でトイレに行きたいとき大変ですよね?」と問題が叫ばれています。
そしてテレビ画面で叫ばれている「問題」に興味がある人は、実際にその商品のことをさらに調査したりお店で探してみたりして、もしかしたら購入する人だっているかもしれませんが、消費行動のきっかけは『対立の存在に消費者が気づいたから』なのです。
最後に
今回の講義で伝えたいことは、あなたの存在・アイディア・提供する商品やサービスを売り込みたいなら、大きな声で対立を叫べということです。
では具体的に何を叫べばいいのでしょうか?その答えは、次回の講義で明らかにしたいと思います。お楽しみに!
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