お客様中心の企画書文化

百聞は一見に如かず』ということわざがあります。

たしかに「他人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうが確かであり、よくわかる」ということはよくある話です。

しかしテレビ番組にも「台本」があり、映画にも「脚本」がある事実は見過ごしてはいけません。なぜ?あらゆる「企画」を文章にする必要があるのでしょうか?

Amazon流の会議

Amazonの創業者、ジェフ・ベゾス氏は「パワーポイント嫌い」として有名です。

MEMO

パワーポイント(Power Point)とは、マイクロソフト社が提供する資料作成ソフトのこと。

Amazonの社内文書はドキュメント(文章)で作成することが徹底されており、会議資料でもパワーポイントで作成された資料はご法度なのだそうです。

そのため会議の流れもかなり独特なものになっています。例えば1時間の会議の場合、最初の20分は参加者全員が文書に目を通すルールになっており、議論がスタートするのは全員が目を通してからになるそうです。

Amazonジャパンのジャスパー・チャン社長は、Amazonのドキュメント文化について以下のようにコメントしています。

ドキュメントには作成者の考え方が非常によく表現されます。逆に考えが甘かったり本質からずれた論点だったりすると、それが明確に表れる。本質を深く理解でき、お客さまへ提供する価値を整理でき、インプットとアウトプットのメカニズムを議論できることがドキュメント文化を実施している理由です。

【引用:AERA dot.】

実はわたしが本教材(情報発信バイブル)をすべて文章で提供しているのも同じ理由からです。

巷では「動画で学べる~」系の教材が増加していますし、動画で説明されたほうが「わかった気分」にはなれると思いますが、伝えたいことを短時間で正確に伝えるためには「文章」がもっとも適しています。

ですからこれからあなたに指南する企画書の中身は「すべて文章」で準備してもらいます。あなたにパワーポイントなどのソフト操作するスキルを要求するなんてことも一切ありません。

あなたに求められているのは、「あなたのアイディアを文字にするスキルだけ」ですので安心してください。

アイディアとは?

あなたが今一番不安に思っていることは「わたしが企画書として文章にするアイディアの中身って具体的に何ですか?」ということだと思います。

企画書に盛り込むべき内容は今後一つずつ詳しくお伝えしていくのですが、今回の講義ではまずは「大枠」をつかんでほしいと思います。

あなたにこれから指南する企画書とは、ひらたくいえば「マーケティングで伝えるべきこと」だと理解してください。つまり「集客」してから「セールス」するまでに見込み客に伝えるべき情報です。

具体的には、集客した時点では「あなたのことなんて何も知りませんよ!」という具合にそっけない見込み客を、「あなたの商品にとても興味がある」という状態に変化させるための情報が企画書に盛り込むべき情報だということです。

「難しそう」と思ってしまったかもしれませんが、幸いなことに、あなたはわたしからマーケティングの情報を受け取った経験があるはずです。

つまりあなたは過去に最低1回以上、わたしが発信した情報を「理解」しているわけですから、それほど心配する必要はありません。リラックスして企画書づくりに挑戦してください。

最後に

『新約聖書』ヨハネの福音書第一章一節には、次のような言葉があります。

はじめに言葉ありき、言葉は神と共にありき、言葉は神であった

この一節は、言葉がなければわたしたちにとっての世界は存在しないという西洋的な価値観を説明したものです。それほどまでに「言葉」というものはわたしたちにとって重要な意味をもっています。

しかし現代人のわたしたちは程度の差こそあれディクレシア(文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害)のような症状を抱えているため、長いストーリーの全体を理解するということが困難になっています。

つまり「長ったらしい企画書を準備すればそれでいい」というわけにはいかないのです。

そこで次回の講義では、企画書の内容を理解してもらう上での大切なポイントについて解説したいと思います。お楽しみに!

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