あなたは衝動買いに抗うことができますか?
マクドナルド
2004年に公開された「スーパーサイズミー」という映画をご存知ですか?
1ヵ月間毎日マクドナルドを食べることに挑戦した男性のドキュメンタリー映画です。
最初はマクドナルドを食べることに喜びを感じていた男性でしたが、日数を重ねると心とカラダに変化がやってきます。
もうマクドナルドを食べてはいけないと頭ではわかっている状況になっても、マクドナルドを食べると気分が高揚し、止められなくなるのです。
医者からは「馬鹿げだ実験だ!せめて鎮痛剤を飲むことぐらいは検討してみないか?」と提案される始末です。
この映画は、わたしたちにマクドナルドを食べる危険性を教えてくれました。しかしわたしは今でもマクドナルドが無性に食べたくなる衝動に襲われることがあります。
そして「マクドナルドのビックマックセットが食べたい!」という衝動に襲われると、あとはわたしの頭は超クリエイティブにマクドナルドに行く理由を考え出します。
例えば、1月2日にマクドナルドを食べたくなった時、「正月ならマクドナルドも空いているだろう」とか、「今日のお昼は一人で食事するから誰にも迷惑はかけない」とか、「マクドナルドは安いから節約にもなる」とか、「今の時期にしかないメニューがあるかもしれない」とか、「去年は1回もマクドナルドを食べなかった」とか、「もしかしたらメルマガのネタがあるかもしれない」とか、「正月にマクドナルドを食べたことはなかったから挑戦してみよう」などと、、、、どうでもいいような言い訳をして、なんとしてでもマクドナルドで食事をするように自分で自分を仕向けたのです。
気づいた頃にはわたしはマクドナルドの大行列に並んでいたのですが、「もうここまできたら買うしかない」と自分を説得し、時間もお金も健康も粗末にしてチーズバーガーとナゲットを頬張ったのでした。
完食した後になってマクドナルドで食事をしたことを猛烈に後悔しましたが、「過去のことは忘れたほうがいい」と思ってすぐに忘れることにしました。つまりわたしは『マクドナルド衝動買い事件』を証拠の残らない完全犯罪として成立させたわけです。
わたしにとってのマクドナルドは、あなたにとってのケンタッキーやピザーラかもしれませんし、もしかすると化粧品やブランド物のアイテムなどかもしれません。少なくともあなたにもわたしと同じような経験をしたことがあるはずです。
あなたにも一度押されたら抗えないスイッチがあるのですから、他人にもあると考えるのが自然です。そう考えれば、異性を口説く時、ビジネスで成功したいとき、仲間を募集するとき、どんな時でも真っ先に考えるべきことは、目の前にいるその人のスイッチを押すことだということがわかるはずです。
しかし驚くべきことに、、、、多くの人がスイッチを押すことの重要性をまるっきり無視しています。
美容院のシャワー
先日わたしが美容院にいったとき、散髪前のシャワーでこのようにいわれました。「少しよろしいでしょうか?実は先日、高圧シャワーを導入したのですがお試しにならないでしょうか?通常価格2,000円なのですが、今なら200円です。」と勧誘されたのです。
まったく心が動きませんでしたが、スタッフの子が頑張って接客していたので試しにお願いしてみたのです。
すると「高圧洗浄だと、汚れがもの凄くよく落ちるんですよ。後で汚れをチェックしてみます?」と提案されたので、実際に汚れをチェックしたのですが、あまりインパクトがなかったのでこれまた心が動きませんでした。
おそらくわたしは二度と高圧シャワーなるものを試してみようとは思わないでしょう。なぜならば、1回もスイッチを押されなかったからです。
あなたがもし、他人から何らかの形で好意的なフィードバックを受けたいなら、、、とにもかくにもスイッチを押すことです。「説得」なんてしている暇はないはずです。なぜならば、もしスイッチを押すことに成功したら、、、、必死に説得せずとも、、、、、あなたはあなたの望むものを得ることができるのですから。
スイッチの破壊力
あなたはまだスイッチを押すことの破壊力を軽んじているかもしれませんから、スイッチを押した時の恐るべき効果を証明する実例3つだけ紹介したいと思います。
梅宮アンナ
梅宮アンナさんは、昔交際していた男性(以下、歯賀さん)が知らない女と自宅のベットで一緒に寝ている姿を目撃してしまい別れようと思ったそうです。
しかし歯賀さんから土下座して謝罪され、「本当に嫌いになっちゃったのか?」と問われた時に、「嫌いじゃない。むしろ好き」だと思ってしまい、交際を継続したのだそうです。
その後クリスマスに素敵なディナーをプレゼントされて有頂天になっているときに、「アンナが保証人になってくれるならお金を貸してくれる人がいるんだけど。」と提案されて、最終的に8,000万円のお金を歯賀さんの代わりに支払ったそうです。
20代の女性がきらびやかな芸能生活を続けながら、その裏では毎月100万円も借金返済していたなど、誰が想像していたでしょうか?
あなたが娘さんの親であれば、「騙されている。利用されているだけ。すぐに別れろ!」と怒るでしょうが、当時の梅宮アンナさんは好きになった男性のために愛を証明していただけなのです。
借金をすることが愛を証明することなの?とあなたは疑問に思うかもしれませんが、歯賀さんは「本当に愛しているならなんでもできるはず。」という言葉を梅宮アンナさんに事あるごとに投げかけて、梅宮アンナさんの心のスイッチを押し続けたのです。
婚約指輪
わたしの知人が婚約することになり、婚約した知人とその彼女、わたしの3人でお酒を飲んでいた時のことです。
話題がわたしの友人の所有している不動産の話になった時、彼女の顔つきが変わったのをわたしを見逃しませんでした。
近年結婚するときにお互いの給料や資産額を共有しない夫婦が多いという話ですが、当時はそういう時代ではなかったので驚いた記憶があります。
『不動産』が、知人の彼女の心にあるスイッチを押したのです。そして寡黙だった知人の彼女がもっとも饒舌になったのは、婚約指輪の話題になった時であったことは今でも忘れられません。
嫌いな芸能人
家族と一緒にテレビを観ているとき、父の大嫌いな芸能人がテレビに出演していました。
父はいつもならすぐにチャンネルを変えるはずなのに、なぜだかチャンネルを変えていません。
その理由はすぐにわかりました。父の大好きのなペットがテレビにたくさん出ていたからです。そしてそのテレビ番組では、父の大嫌いな芸能人が下積み時代に父と似たような苦労をしていることや、ペット好きだということが紹介されていました。
テレビ番組を見終わった後、父はいったのです。「なんだか、俺、アイツのこと誤解していたみたいだな。」と。父はテレビ番組の演出にスイッチを入れられてしまったのです。
最後に
スイッチを押すか押さないかの問題は、おそらくあなたが認識しているよりも無視できない問題だったのではないでしょうか?
少なくとも、わたしが「とにもかくにもスイッチを押しましょう!」と連呼する理由がわかったはずです。
ではどうすればスイッチを押すことができるのでしょうか?次回はその点についてお話します。お楽しみに!
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