わたしが脱サラしようと思っていろいろと勉強している時です。アイディアを生み出すことにかけては天才的な人と出会いました。(以下、アイディアの神様)
一生忘れられないであろう衝撃的な出会いだったのですが、わたしが教わったことはわたしのなかの常識に反することでした。
考えるんじゃないよ!
アイディアの天才から教わったことは、「アイディアは考えるのではない。発見するものだ。」ということです。わたしの目からウロコが落ちたことを今でも覚えています。
「アイディアを発見する」とは理解されずらいので、もう少し詳しく説明したいと思います。
1本1,620円のスプーン
山崎金属工業という会社が、1本1,620円のスプーンを発売したのですが、1万本以上を売り上げる大ヒット商品になりました。
なぜ?1本1,620円のスプーンが売れたのか?というと、、、カレー専用のスプーンだったからです。そのスプーンの名前はズバリ『カレー賢人』です。
あなたはカレーの具材であるジャガイモや人参などをスプーンで切ろうとしたとき、ルーが飛び跳ねてイライラしたことありませんか?
カレー賢人なら、じゃがいもやトンカツなどのハードな具材もサクサク切れるんです。なぜならば、先端がへら状になっているから。
もちろん『カレー賢人』の凄いところは利便性だけじゃありません。『カレー賢人』でカレーを食べると、普段の美味しいカレーがもっと美味しくなるのです!!!
理由は2つあります。1つ目の理由は、ご飯とルーのバランスが絶妙なバランスになるような形状になっているから。2つ目の理由は、職人が1本1本丁寧にスプーンを磨いて仕上げているのでカレーを頬張った時の舌触りが超なめらかなんです。
ルーが飛び跳ねてせっかくの食事を台無しにしたくなければ、、、、もっと美味しくカレーを食べたいなら、、、、今すぐ『カレー賢人』を買ったほうがいいと思いますよ!!
制作秘話
『カレー賢人』の制作秘話(の一部)は、公式ウェブサイトで確認できるのですが、制作秘話によれば大ヒットの秘訣は徹底的なリサーチにあるということがよくわかります。
参考 第1話 「初めて神保町へ降り立つ!の巻」山崎金属工業カレーのスプーンを開発しようとしたとき、「どんなスプーンが求められているのか?」と考えるよりも重視したことは、カレーマニアの様子を観察したり、カレー屋の店主にヒアリングするといったことだったのです。
『カレー賢人』の若手開発担当者は、カレーの聖地神保町(東京)で調査をはじめると、スプーンをナイフ代わりにして具材を切る人が多いことに気づきます。そして一般的なスプーンでは解決できない問題(完全対称のスプーンではルーがすくいにくい、先端が丸いスプーンでは具材を切りにくい)に気づくことができたのです。
アイディアを深める
あなたはステップ3で「アイディアを創る」ことに挑戦しましたが、そのアイディアはまだ原石でしかありません。今度はそのアイディアを深めていく必要があるのです。
どうやってアイディアを深めるのかといえば、ズバリ答えは「アイディアと顧客を組み合わせる」です。
『カレー賢人』を開発した山崎金属工業は、金属洋食器メーカーです。スプーン以外にも箸置きやナイフ、フォーク、お重の箱(金属)なども製造しているのですが、おそらく「職人の技術力」というところにフォーカスを当てたのだと思います。
機械じゃ真似できない形状や、手間暇かけないとできない磨きの素晴らしさを実現させる『職人の技術力』というものに、『カレーマニア』を掛け合わせた結果が大ヒットにつながったというわけなのです。
あなたも是非とも、あなたのアイディアを求めている人が誰なのか?ということを検討し、そしてあなたのアイディアが実際に求められているかを確かめてみてください。くれぐれも「自分の頭のなかで考えただけ」の状態で満足しないようにしてください。
今わたしは重要なことを指摘しました。「自分の頭のなかで考えただけ」ではダメなのです。わたしたちが顧客の立場になって考える時、やるべきことは「自分の頭から離れる」ことなのです。
顧客の立場になる方法
自分の頭から離れる方法をいくつか紹介したいと思います。
方法#1)過去を思い出す
「あなたのビジネスアイディアを提供する具体的な人を想像してみてください。どのような人ですか?」と質問すると、多くの人が「過去の自分」と答えます。
あなたも過去に何かしらの問題にぶち当たり、乗り越えてきたのだと思います。ですからその時の経験がビジネスアイディアに結びついている可能性が高いのは自然なことでしょう。
ですからまずは過去の自分がどのようなことに悩んでいたのか?ということを、できる限り思い出してみてください。どのような場面・状況で、苦しんだのかということを具体的に思い出してみるのです。
過去の記憶を思い出す作業には、個人差があります。よく覚えている人もいれば、ほとんど思い出せないという人もいます。ですから自分の記憶と一通り向き合ったら、これから紹介する方法を試してみることを強くおススメします。
方法#2)顧客の意見を知る
あなたがすでにビジネスに挑戦していて顧客がいるのであれば、「何に困っていますか?」、「不安なことはなんですか?」、「恐怖に思っていることはなんですか?」、「これまで挑戦してきたことはありますか?」、「専門家に一つだけ質問できるなら、どんな質問をしますか?」などと質問してみることをおススメします。
しかしもし、、、、あなたがこれからビジネスに挑戦しようとしているか、もしくはビジネスをスタートさせて初期の段階なのであれば、顧客はゼロ人でしょう。ですから見込み客になりそうな人にインタビューすることが重要となります。(『カレー賢人』もそうして生まれました!)
とはいえ、誰にインタビューすればいいかもわからないということもありえます。例えば、本教材は「レッテル(肩書・自己紹介)のつけ方」(ビジネスアイディアの創り方)について教える教材ですが、本教材をもっとも必要としてる人がどこにいるのか商品を開発する前はよくわかっていませんでした。
『カレー賢人』はカレーの聖地である神保町でインタビューしたそうですが、本教材の場合は見込み客のいるわかりやすい場所というものがハッキリしていなかったのです。だからこそ「どこに見込み客がいるのだろうか?」と宝さがしをする気分で「探す」わけです。
方法#3)知恵袋・専門家
何かに困っている時、人々が頼りにする人が集う場所に実際に行ってみるというのは、とてもいい方法です。
例えば本教材を開発する前には、「自己紹介」に関する書籍を実際に数冊読んでみましたし、それらの書籍を読む前には書評を必ずチェックすることを忘れませんでした。
Amazonのウェブサイトを訪問して関連するキーワードを打ち込むだけで、人気書籍の書評を読むことが可能です。書評には宝がたくさん隠れています。なぜならば、本を読んでも解決されなかった問題がストレートに書かれていることがあるからです。
具体的には、「●●さんの本を読むました。●●さんの分析はよかったけれど、分析結果を踏まえてどうすればいいかわかりませんでした。」というようなことが書かれていたりします。
もちろん書評のコメントは、手がかりでしかありません。コメントを参考にして「コメント主は、どのような問題意識があって、この本を手にとったのだろうか?」と想像してみるわけです。
Amazonの場合は、特定の個人が書評している書籍をすべてチェックすることができます。ですから気になるコメントがあったら、「この人はどんな本を読んでいるのか?」と思って調べることができるのです。
例えばある書籍のコメントをしらみつぶしにチェックしていると、あるコメント主が「ブログ運営」に関する書籍を読んでいる人物だということがわかったとします。
そこでひらめくわけです。「本教材を求めているのは、個人のブログ運営者で、気の利いた自己紹介文が思い浮かばずにストレスを抱えている人なのではないか?」と。
もちろん単なるひらめきを信用しすぎてはいけません。そこで「ブログの自己紹介文で悩んでいる人は本当に多いのか?」ということを、Yahoo!知恵袋や発言小町といったQ&Aサイトや掲示板、Googleで「ブログ 自己紹介」などのキーワードを検索して調べてみるわけです。
仮に同じような悩みを抱えている人が多く、なおかつその問題の解決策が用意されていながら、その解決策が完全ではないということに気づけたらシメたものです。
例えば「自己紹介に悩んでいませんか?自己紹介の本を読んだけど、事例がアルバイトや就職活動の面接ばかりで役に立たなかったのでは?」という切り口で、これまで自己紹介の専門家が満足させることができなかった見込み顧客層に対して自社商品をアプローチすることも可能かもしれません。
今回の講義の冒頭で「アイディアは考えるのではない。発見するものだ。」という格言を紹介しましたが、格言の意味することを理解していただけましたでしょうか??
演習)
あなたが創ったアイディアを提供する人は、どのようなことに『悩み』、どんな『感情』になり、問題を解決するためにどんなことに『挑戦』し『挫折』し、今はどんな『状況』にいるでしょうか?
『悩み』(問題)、『感情』、『挑戦』、『挫折』、『状況』について、できるだけ多くのパターンを探してください。
なお『悩み』は直接的な場合もあれば、間接的な場合もあります。例えば本教材の場合、「プロフィールがイマイチだと思う」と既に自覚している人もいますが、「名刺交換で名刺は減るけどビジネスチャンスにつながらない」という風に悩んでおり、自己紹介の重要性にまだ気づいていない人もいます。まずはたくさんの切り口を探してみましょう!
最後に
あなたのアイディアを、見込み客の心に突き刺す切り口を発見できたでしょうか?
次回の講義では、今回の講義で伝えきれなかった部分を補足しておきたいと思います。お楽しみに!
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