キーコンセプトの条件(前半)

これまでの講義で「キーコンセプトのない情報発信はあり得ない!」という気持ちになっていただいたところで、今回の講義ではキーコンセプトが含んでいるべき『要素』について解説します。

ただし注意点もあります。これから説明するすべての要素を含んでいないとキーコンセプトとして認められないわけではないということです。

正直に告白すれば、わたしがキーコンセプトを検討した時、今回の講義で解説するような整理された知識があったわけではありません。

ジャイアンツの長嶋茂雄監督がバッティングを指導するときに、「ブシュ」「シュッ」「バーン」としか言葉にしないという逸話を耳にしたことがありますが、わたしも似たような状況でした。「ガツンと読者に響くコンセプトがないとダメだ。」というぐらいの認識でしかなかったのです。

ですからこの記事を読み終わったあなたは、少なくともわたしが情報発信を始めた時よりも深い理解の上で情報を発信することが可能になるというわけです。(羨ましいです!)

それではさっそく、講義をはじめましょう!

キーコンセプトの『要素』(前半)

キーコンセプトが含んでいるべき要素について順に解説します。

要素#1)新しさ

ある日、カフェで食事をしているとき、近くで食事をしている夫婦がいました。旦那さんの声が大きかったので、会話の内容が聞こえてきたのですが、旦那さんは新しいゴルフ用具が発売されたので購入したいということを奥さんに訴えていたのです。

奥さんは「ちょっと前に買ったばかりじゃないの?」と徹底抗戦の構えでしたが、旦那さんはしきりに「新商品が発売されたから。」と主張することをやめませんでした。

つまり現代人は「新しいもの」に弱いのです。

あなたも経験があると思いますが、「これって昔みたことある。」とか、「これは知っている」ということは無意識にスルーしてしまうのではないでしょうか?

そうなんです。人間脳のうち爬虫類脳といわれる部位は、「新しい情報」は検討すべきものとして扱う一方で、「古い(とされる)情報」は無視する傾向が強いのです。

ですからあなたのキーコンセプトに『新しさ』を含められないか検討すべきです。

例えば「企業マネジメント」の分野は昔から研究されている分野のため、「企業マネジメント」と表現したところで多くの経営者は「あぁ~そういう話ね。ハーバードビジネスレビュー(雑誌の名前)でそういう話はお腹いっぱい!」と思うでしょうが、別の切り口で攻めた会社があります。

その会社の名前は「識学」です。わたしが識学のこと最初に知ったのは某ホームページ制作会社のホームページのなかで紹介されていた「取引先企業」の一覧に『識学』という名前があったからです。

わたしはビジネス分野の過去に勉強したことのありそうな情報は無視してしまう傾向があるのですが、『識学』という単語はわたしの頭のどこかに引っかかる要素があったのです。(そう。その要素は『新しさ』です。)

要素#2)オンリーワン

大企業は「成長しなければいけない」という金融市場からの圧力にさらされています。ですから特定の市場が儲かることがわかっていても、売上がすぐに頭打ちになりそうであれば「あえて進出しない」という選択肢を採用する可能性も高いのです。

また大企業は生産性を強く意識しているものですが、大企業の気にする生産性とは「優秀でもない普通の人にもそこそこの生産性を達成させられる」という意味です。ですから大企業が、職人芸が求められるような仕事に積極的に進出するとは限りません。

つまり中小零細企業でもないちっぽけな個人による情報発信の勝率を高めようと思ったら、次の2つの条件を満たせないか検討してみるべきなのです。

オンリーワンの条件
  • 競合(ライバル)が「頑張らない」
  • 競合(ライバル)が「できなさそう」

『新しさ』という要素をキーコンセプトに含めることができずとも、勝負に勝つ方法はいくらであるのです。

例えば、東京の渋谷区などでレストランを展開するカシータ(法人名:サニーテーブル)のコンセプトは『サービスに特化したレストラン』です。

サービス充実のために従業員数は多いのですが、稼働率の高さと、客単価の高さでカバーしています。飲食店で高い質のサービスをすることは頑張れば誰にでもできそうですが、頑張ろうとする人がほとんどいないのです。都会のビルのなかで経験できるリゾート感は別格なので個人的にもおススメです。

参考 理想のダイニングをアマンリゾートから学びましたサニーテーブル

また東京麻布十番にあるカシータの近くには、乃が美(のがみ)という高級食パン屋があるのですが、1斤800円以上もするのに連日大行列でにぎわっています。

乃が美のコンセプトは「高級生食パン」です。(卵を一切使わないのに、ちぎってそのまま食べられるほど柔らかくて、ほんのり甘い。)

パン屋の経験がない創業者が2年の試行錯誤を経て完成させた商品ですが、パン屋からすれば食パンをつくるのは決して難しいことではありません。スーパーにいけばたくさんの種類の食パンを購入することができます。

しかし「高級生食パン」というコンセプトは「ありそうでない」のですし、食パンというありふれた食品に命をかけるパン屋さんもほとんどいないのです。

参考 魔法の「生」食パン乃が美(のがみ)

要素#4)秘密

キーコンセプトのなかに『秘密』の要素を含めると、キーコンセプトが輝きます。

例えばわたしはある教材で、「RICHな人はお金持ちになることを嫌がるんですよ。』という主張をしましたが、この主張はお金の不安を抱えている人の記憶に残ると思います。

なぜならばお金の不安を抱えている人は、その不安が権力者から押し付けられたものであることも自覚していないし、お金持ちが豊かな人であるとミスリードされていることにも気づいていないからです。

核心に近い知識を提供された人は、自分の今までの常識が幻想だったことに強くショックを受けると同時に、その情報を与えてくれた人の言葉にもっと真剣に耳を傾けようとします。

また『秘密』を共有された人は、自分の周囲にいる人の大多数が知らない世の中の裏側を理解したことで優越感に浸ることができるので気持ちよくなります。

実は本教材にも『秘密』の要素は隠されています。「頑張って作業するよりも先に頭を動かすべき」という主張は、情報発信で挫折する人の心を破壊してしまうほどの破壊力があります。

あなたは信じられないかもしれませんが、100記事、200記事、300記事と記事を更新してもたいした注目を集められない人もいれば、わずか1記事で月収数百万円を達成するような人もいるのです。

わずか1記事で月収数百万円を達成したその人は、1記事のなかに『成功する秘訣』(秘密)をこれでもか・・というほど詰め込んでいました。

読者と共有したら喜ばれる『秘密』のようなものを、キーコンプトのなかに潜り込ませることができないか検討してみましょう。

要素#5)パワーワード

キーコンセプトは、読者の注目を一気に集めるためにあります。

読者・見込み客・顧客の立場になることの重要性は、Module5でしつこいほどに強調しましたが、あらためて思い出してください。

するとキーコンセプトというものも、見込み客の立場になったものあることが望ましいということなど改めて詳しく説明せずとも理解できるはずです。

キーコンセプトについて検討するときは、少し立ち止まって「読者が求めているものは一言でいうとなんだろう?」と問うてみることをおススメします。

具体的には読者が思わず口からこぼしてしまう本音や、同じような悩みを抱えている人の多くが繰り返し発言している言葉(パワーワード)について考えてみることが有効です。

わたしがRICH(リッチ)になるための情報発信をする前にも同じようなことを考えていました。わたしは調査すればするほど、読者が本当に求めているものは『お金持ちになること』ではなく、『幸せになること』であることに確信を深めたのです。

その証拠に「宝くじで1憶円手に入れたものの、数年後には破産する人生」というものに、あなただって憧れていないはずです。お金の不安がなく、将来の不安もなく、毎日幸せに生きることを多くの人が望んでいることなのに、そのことを本人すら自覚していなかったりするのです。

そのためわたしが情報発信するときは、「幸福」という単語をコンセプトに入れようとしたのですが、、、、、、『幸福の科学』という有名な宗教団体が実在したため断念しました。

なぜならばわたしが「幸福になりましょう!なぜならば、、、」と主張すれば、なんとく宗教っぽくなってしまい、一部の読者を誤解させてしまうのではないかと心配になったからです。

結果的には、RICH(リッチ)という言葉で読者・見込み客・顧客の気持ちを代弁することにしたわけですが、その時の判断は間違っていなかったと思っています。

最後に

キーコンセプトの条件を半分ほどお伝えしましたが、少し長くなるので続きは前回の講義に回したいと思います。

■ 次はコチラ

キーコンセプトの条件(後半)

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グサグサ突き刺さる情報発信