玉砕ばかりの自己紹介

わたしが合コンに参加した時の話です。イケメンの友人がその場の空気を盛り上げてくれたのですが、そのイケメンは女性からあまり支持されませんでした。

イケメンが頑張ってその場を盛り上げたのに、なぜ?支持されないのか?、人気者になれないのか?、しかもイケメンなのに。。。と疑問になったので、後日女性側の幹事にその理由を聞くことにしたのです。

するとシンプルで説得力のある回答が得られたので、驚いてしまいました。

自分の話ばかり

女性側の幹事曰く、「だって、あの人自分の話ばかりなんだもん。イケメンだし面白い人だとは思うけど。」ということでした。

女性はもっと話を聞いてほしかったのです。そして自分の隠れた魅力を嫌味なく、素直に引き出してほしかったのです。楽しければそれでいいというわけではなかったのです。

あなたが女性なら「そうかもしれないね。」と思うでしょうし、男性なら「めんどくさい」と思うかもしれません。しかし現実なのだから受け入れるしかありません。

もちろん今回紹介したような状況がいつも再現されるわけではないし、男性ならこう、女性ならこう、という主張がステレオタイプ(固定観念に縛られた発想)であることもわかっています。

しかしいざ自分のことになると、他人の立場になって考えることを忘れてしまうということに、思いを馳せてほしかったのです。

他人の立場になるかわりに、わたしたちは「●●したら喜んでくれるだろう(認めてくれるだろう)」という幻想をついつい抱いてしまうものなのです。わかりずらいと思うので、いくつか例を挙げたいと思います。

就職活動で

某クルマメーカーの採用担当者から聞いた話です。学生が「バイクやクルマが大好きです。将来F1をサポートしたいです。」と宣言したのだそうです。

バイク大好き、車大好きの採用担当者は「そうか君はクルマが好きなんだね。何に乗っているの?」と質問したら、「お金がないのでクルマはもっていません。」といわれたそうです。

次いで、「そうか。お金がかかるからね。じゃあ、バイクをいじっているのかな?」と質問したら、「バイクは親が反対したので購入を諦めました。」と答えるではありませんか!!!

採用担当者は、自分の過去を思い出したそうです。採用担当者は、本当にバイクが好きだったのでアルバイトを頑張って単車を購入したのですが、高校生の時に親と大喧嘩してバイクを庭で燃やされたそうです。

そのような逆境にも負けずに、クルマメーカーを目指した過去の自分を思い出したところで、「あぁ、そうか。面接にきたこの学生は嘘をついていることに自分でも気づいていないのか。」と感じ、その時点で不採用にすることを決断したのだそうです。

熟年婚活で

熟年離婚や、配偶者との死別などによって、60歳、70歳になってから婚活をはじめる男女が増加しているそうです。

そのような状況をリアルに伝えるドキュメンタリーを観ていたら、ある男性が女性陣から本気で怒られていました。

女性が怒っていたのは、「年収をハッキリいわないこと」でした。女性陣曰く、「お互い時間がないのだから、年収ぐらい包み隠さずハッキリいいなさいよ。あなた、男らしくないわよ!」ということだったのです。

男性は、年収以外のポイント(趣味や資産)で自分を必死にアピールしようとしていたのですが、女性陣が知りたかったのはあくまで「年収」だったのです。

ビジネスで

通販で買い物をすると、チラシやメールマガジンが定期的に送られてくるはずです。

チラシをその場で捨てたり、未開封のメルマガが山のようにたまっている人も多いのではないでしょうか?

「買って!買って!」という終わりなき主張にあなたは疲れ果て、メーカーから電話がかかってこようものなら着信拒否してしまう人も多いのではないかと思います。

あなたは信じられないかもしれませんが、商品を販売する側は「なぜ?あの人はこんなにいい商品をあの顧客は理解してくれないのだろうか??」と疑問に思っていることも多いのです。

どうすればよかったのか?

就活生は「自分の夢」を語りました。婚活中の熟年男性は「自分の趣味や資産」を語りました。ビジネスマンは「商品の魅力」を語りました。そしてあえなく玉砕しました。

どうすればよかったのでしょうか???

勘のいい方ならお気づきでしょう。そうです。もし誰かに振り向いてほしいなら、「自分の話はしないこと」です。

そのように主張すれば、「この教材は肩書や自己紹介について教えてくれるのではなかったのか?」と頭が混乱する人もいるかもしれませんので、次回の講義では自己紹介とは「自分の話をすることではない」ということについて詳しく解説します。

■ 次はコチラ

自己PRの『PR』とは?

■ Module2のTOPへ戻る

魅せる自己ブランディング