演習・解説)キーワード探し

あなたの人生で、印象に残る出会いはいくつありますか?

「あまりない」という人が多いと思いますが、その理由は印象に残らない自己紹介を手本にしているからだと思います。

「自己紹介 ポイント」と検索すると、以下のような自己紹介動画が「好印象を残せる自己紹介」の実例として見つかりました。

もちろん、アルバイト先での自己紹介であれば全く問題ないと思いますが、チャンスを掴むための自己紹介としては不合格です。

では印象に残るために何に気をつければいいのでしょうか?

幕の内弁当

放送作家・音楽プロデューサーの秋元康さんは、「記憶に残る幕の内弁当はない」とコメントしていましたが、まさにその通りだと思います。

しかしわたしたちは自己紹介になると、記憶に残らない幕の内弁当のような振る舞いをしてしまうのです。自己紹介に前のめりになればなるほど、たくさんの情報を聞き手に届けようとしてしまうのです。

伝えたい情報量が多くなればなるほど早口になり、早口になればなるほど頼りない印象を与えてしまい、幕の内弁当のような扱い(どうでもいい人扱い)をされてしまうのです。

結婚式

結婚式では、新郎新婦の紹介ビデオがよく流れていますよね?

「新郎の●●さんは、19XX年にどこどこで生まれて、、、」というあの動画のことです。

このような動画であっても、披露宴の参加者が飽きもせずに集中するのは、結婚式というイベントの主役が新郎新婦だからです。

もし新郎新婦の紹介ビデオと同じようなことを、自分が主役でもなんでもない自己紹介でやってしまったら、、、、それこそ「早く終わらないかな。」と思われてしまうだけです。

長々とした自己紹介は、「スイッチを押した後」にやるべきであって、まずわたしたちがやるべきことはとにもかくにもスイッチを押すことなのです。

一点突破

わたしたちが最初の自己紹介で意識すべきことは『一点突破』です。

軽く針を刺されたら痛いですよね?そうなんです。短い時間で印象を残すためには、一点突破を心がけなければいけないのです。

初対面の自己紹介は一度しかありません。もしその自己紹介で爪痕を残せなければ、二度と会う機会がつくれないかもしれません。

実績のある人、実力がある人、忙しい人ほど、初対面の人と一緒に過ごす時間を長くしないようにしています。例えば「初対面の人とはランチでしか会わない」と決めている人もいるぐらいです。

どのような情報を伝えれば相手は心を開いてくれるでしょうか?相手の心のどこかに隠れているスイッチを押せるでしょうか?

あなたにとってどのような情報が「もっとも伝えたい情報」でしょうか?「たとえ自己紹介に失敗しても悔いはない」と断言できる情報でしょうか?

一点突破の切り口を探す上で役に立つのが、前回の講義までに挑戦してもらったはずの「ブレインダンプの結果」です。

ブレインダンプを活用する

ブレインダンプでは、たくさんの言葉を書き出してもらいました。それらの言葉全体の集合が、あなたの「人生そのもの」になっているはずです。

ブレインダンプの結果は、まさしく『宝の山』なのです。宝の山から、あなたという存在を際立たせる切り口を探してほしいのですが、焦ってはいけません。

まずはブレインダンプの結果は、落書きのように汚くなってしまっている人が多いので、ブレインダンプの結果を見ながらキーワードだけを別の用紙に書き写してほしいのです。

キーワードは地名かもしれないし、口癖かもしれないし、価値観かもしれませんが、とにもかくにもブレインダンプの結果をもとにキーワードを抜き出すようにしてください。

(参考)キーワードの重要性

魅力的なレッテル(肩書・自己紹介)をつくる具体的な手順のSTEP3は、「ブレインダンプからキーワードを抜き出す」という単純なものですが、なぜ?キーワードを抜き出すのか?という点について補足しておきます。

レッテルを貼るのが大好き

某テレビ番組に出演していた見ず知らずのタレントがお茶の間で話題になった時、わたしの家族は「ほらっ、あの金髪の人だれだっけ?」といいました。

そうなんです。知らない人のことが話題になるとき、「金髪の人」、「眼鏡の人」のようなキーワードしか頭のなかに浮かんでこないのが普通なのです。

ですからわたしたちはその裏をかくのです。あらかじめ他人の頭にインプットしてほしいキーワードを用意しておいて、肩書や自己紹介にそのキーワードを埋め込んでおくのです。

六本木さん

地方都市に旅行にいったとき、飲み屋で地元の人達と一緒にお酒を飲む機会がありました。「どこからきたの?」と質問されて「東京です。」と回答すると、「東京のどこ?」と質問されたので「六本木の近くです。」回答すると、地元の人たちはわたしのことを「六本木さん」と名付けました。

六本木以外にも、たくさんわたしのことを表現するキーワードがあったはずなのに選ばれたのは「六本木」だったのです。

勘のいい方であれば、もしわたしが「六本木さん」と認識されるのが嫌であれば、「23区さん」、「港区さん」、「青山さん」、「麻布さん」、「広尾さん」などの呼び名に誘導することもできたことはおわかりでしょう。

最後に

今回の講義では、ブレインダンプの結果から「あなたを象徴するキーワード一覧」を作成しました。

次回の講義では、「あなたを象徴するキーワード一覧」を活用して、あなたの理想の実現に近づいていきたいと思います。お楽しみに!

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