勉強してテストで高得点をとれば進学できる世界よりも、もっと厳しい世界があると思い知ったのは就職活動の時でした。
たくさんの企業があるし、どこの企業に就職するのがいいかもわからないどころか、どうすれば内定をゲットできるかもわかりませんでした。
今では「親子で就職活動」とか、「就職活動予備校」もあるようですが、昔はそんなものありませんでしたので、大変苦労した思い出があります。
どうすれば選んでもらえるのか?
就職活動をはじめて一番最初に痛感したことは、「わたしは特徴のない男だ」ということでした。
出身大学、専攻、アルバイト、ボランティア活動歴、語学力など、すべてが「切り札」にはなりませんでした。
もっといい大学の人はいるし、即戦力になれるスキルがある人はもっとたくさんいることを思えば、就職活動で内定をとることはかつて経験したことがないほどに難しいことに思えました。
わたしが企業の採用担当者の立場になった時、わたしに内定を打診する理由がどうしても思い浮かばなかったので、絶望したことをよく覚えています。
しかし絶望すると同時に、「同じような人は多いだろうな」とも思いました。そして同時に天才と勝負することは諦めたのです。わたしのライバルは似たような状況の人です。
似たような状況のライバルに勝つために「できないことをできると嘘をつく」という方法もありましたが、空気の吸うように嘘をつく自信がなかったので、わたしは別の戦略を採用することにしたのです。
わたしは忍耐強い男です
わたしが第一志望していた企業は、激務で有名でした。ですから「長時間労働にでも理不尽なことにでも耐えられる頼りになる男である」ということをアピールすることに決めたのです。
そこでわたしはこれまで経験してきた他人にはできればいいたくはないであろう理不尽な経験をミックスすることにしたのです。
例えば、「理不尽なことでも耐えられる」という話をするときは、アルバイト先の偉い人から後頭部をどつかれて土下座を強要された時に接吻した地面の苦さなどを語りました。
激務にも耐えて結果を出すことにこだわることをアピールしたいときは、2~4ヵ月かかる簿記の試験を2週間の勉強で合格したときの工夫について語りました。
今回の講義で強調しておきたいことは「1つの武器で勝てなければ、勝てる武器を創れ」ということです。
もしあなたがオリンピックで金メダルを目指せるぐらいのスポーツの実績があるとか、とにかく頭脳明晰だとか、街を歩けば注目が集まるほどの外見なのであれば、その一つの武器で天下を目指せばいいのですが、強烈な武器がないなら武器を組み合わせればいいのです。
お宝を組み合わせる
前回の講義では、「あなたを象徴するキーワード一覧」をつくりました。一覧にあるキーワード一つ一つがあなたの武器です。
勘のいい方であればこの時点で、「キーワードを組み合わせろってことでしょ?」と気づいたと思いますが、、、、その通りです!!
キーワードを組み合わせれば、無理矢理アイディア創り出すことができます。
野球選手の大谷翔平選手のように「打者」+「投手」という強烈な武器を組み合わせれば大スターになれますが、意外性のあるものを組み合わせるだけでも勝ち目はあるのです。
例えば『恋愛』と『工学』を組み合わせて「恋愛工学」というジャンルを確立した藤沢数希氏という人もいます。
またお笑い芸人という属性に「百獣の王」+「アスリート」を組み合わせて人気者になった武井壮氏という人もいます。
さらにラーメン好きの人はたくさんいますが、「官僚」や「ミュージシャン」という属性を組み合わせて「ラーメン官僚」(田中一明)、「ラーメンミュージシャン」(井出隊長)を名乗る人もいろんなメディアで活躍しています。
面白いことに挑戦していながら鳴かず飛ばすお笑い芸人も多いなか『テレビ』から離れて、面白いことを『Youtube』でやることで全国的な知名度を手に入れたYoububerもたくさんいるように、ほんの少しの工夫がチャンスをつかむきっかけになるのです。
演習:アイディアを創ろう
魅力的なレッテル(肩書・自己紹介)をつくる具体的な手順のSTEP4であなたに挑戦してほしいことは、「あなたを象徴するキーワード一覧」を元にアイディアを創ることです。
「何のアイディアを創るの?」と思った方は、STEP1であなたに考えてもらった『実現したい理想の日常』について思い出してください。
『理想の日常』と『現状』を比較したときに、あなたに足りないものがきっと見つかるはずです。あなたがやるべきことは足りないものを埋めることです。どうすればあなたに足りないものを埋めることができるでしょうか?
もしあなたに足りないものが『お金』なのであれば、お金を調達する手段は『ビジネス』になるでしょうから、「あなたを象徴するキーワード一覧」をベースにしてビジネスアイディアを考えてみましょう。
またあなたに足りないものが『愛』なのであれば、愛を手に入れる手段は『恋愛』とか『夫婦円満』などになるでしょうから、「あなたの象徴するキーワード一覧」をベースにして、恋人(候補)・配偶者(候補)・家族を幸せにするアイディアを考えてみるのもいいでしょう。
解説:楽しんでやろう
いいアイディアを創り出す一番の秘訣は「楽しむこと」です。日本人にはマジメな人が多いので、眉間にしわをよせて「いいアイディアが見つからないとヤバい!!」と自分で自分に過度のプレッシャーを与えてしまう人も多いのですがわたしは大反対です。
なぜならば、リラックスしている時に創造性が発揮されやすいことがわかっているからです。パズルに挑戦するかのように、楽しみながらキーワードを組み合わせる作業を楽しんでください。
最後に
思わぬ組み合わせがあなたの現状を吹き飛ばすきっかけになるはずです。しかしあなたがどんなに「これはいいアイディアだ!」と思ったとしても、本当の意味でいいアイディアか判定するのはあなたではなく、「あなたではない誰か」であることは忘れてはいけません。
次回の講義では、「あなたではない誰か」とはどんな人なのか?ということについて、詳しく検討していきます。お楽しみに!
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