これから情報発信に挑戦しようとする人の多くは、勇者のメンタリティーの持ち主です。『未開の地に行きたい!』、『誰もやっていないことをやりたい!』と強く思っていますし、他人様の二番煎じといわれることを嫌う傾向があります。
しかしビジネスにおいて未開の地にいくことはリスクが大きいということは認識しておかねばなりません。なぜならば目新しいビジネスであればあるほど、他人から理解されずらいからです。
目次
わかったようなわからないような
まずは他人から理解されずらいビジネスの事例をいくつかご紹介したいと思います。
Uber Eats(ウーバーイーツ)
Uber Eatsは、2016年9月29日から日本の主に都市部でスタートした出前を注文できるサービスですが、一般的な出前サービスとは大きく異なる点があります。
Uber Eatsは、出前を運営するデリバリー会社というわけではなく、『飲食店』、『配達員』、『消費者』をつなぐプラットフォームを運営している企業なのです。
もう少しわかりやすくウーバーイーツのサービスを例えるなら、ウーバーイーツとは『お金を支払って合法的にパシリになってくれる人を探せるマッチングアプリを提供している会社』です。
以上がウーバーイーツのカンタンな説明なのですが、実際にウーバーイーツのサービスを体験した人でないと、詳しく説明されたところで「わかったようなわからないような」気持ちになるのではないかと思います。
経営コンサルタント
わたしが新卒で最初に勤めた会社は外資系の経営コンサルタント会社だったのですが、メーカーに勤める父と元公務員の母には、何をする会社か理解しずらかったようです。
わたしが入社すると、わたしの上司は子どもから「お父さんはどんな仕事をしているの?」と質問されて、1日中お絵描きをしている仕事(資料作成ソフトの『パワーポイント』で説明資料をつくるから)だと答えていました。
また別の上司は、地方の田舎で生活する年老いた両親に説明することを放棄した結果、「高級派遣業」とだけ伝えているのだと教えてくれました。
コーチング業
近年コーチング業も認知度が上がってきましたが、「そもそもコンサルタントとコーチって何が違うの?」という疑問に答えられる人はそれほど多くありません。
そのためコーチング業というと、コンサルタントのようでもありそうでないようでもあり、カウンセラーのようでもありそうでないようでもあるという、ふわふわしたイメージでしか認識していない人も多いでしょう。
よくわからないは危険
少しの間、あなたが日本で「ウーバーイーツ」、「経営コンサルタント」、「コーチ」を名乗って仕事をするはじめての人になっている状況を想像してみてください。
おそらく多くの人から疑問と不安の声を投げかけられることでしょう。見込み客に自分のビジネスについて説明する場合、「なぜ?そのビジネスが必要なのか?」というそもそも論の話からはじめなければいけない可能性のほうが高いです。
実際問題として、2016年9月29日にサービスを展開したウーバーイーツですが、東京23区内で生活している人ですら、「あの黒や緑の入れ物を背負って自転車をこいでいる人たちは何者なのか?」と疑問に思っている人はまだ数多くいるのです。

かつて「経営コンサルタント」、「コーチング」がたどった道を、現在進行形でウーバーイーツも歩んでいるということです。
もしあなたが「このビジネスなら成功できる」という強い確信と情熱の持ち主であれば、是非ともあなたの信念に従って行動してください。サービスそのものが認知され、理解されるまでに時間はかかるかもしれませんが、やりきったときの成果もそれだけ大きくなる可能性も高いでしょう。
とはいえ個人事業主の多くは「いつか元を取ればいいビジネス」ではなく、「なるべく早く儲けがでるビジネス」をはじめたいと思っています。そのためなるべく早く出したい事業主は、「儲けている会社のマネをすればいいのでは?」という発想にたどり着きます。
TTP(徹底的にパクる)
徹底的にパクることからはじめて成り上がった業界・経営者はたくさんいます。
居酒屋業界
「白木屋」、「魚民」「笑笑」「山内農場」などのチェーンを展開し居酒屋業界トップに立つ「モンテローザ」の創業者、大神輝博氏と、大手「ワタミ」創業者、渡邊美樹氏には共通点があります。
実は大神輝博氏も、渡邊美樹氏も共に 「居酒屋の神様」といわれる起業家、石井誠二氏が創業した「つぼ八」という居酒屋のフランチャイズ・オーナーから居酒屋をスタートさせたという歴史があるのです。
実は居酒屋業界では、後発業者による「二番手商法」が当たり前のようになっており、居酒屋業界では「TTP」(徹底的にパクる)という隠語があるほどです。
居酒屋業界をけん引していた「つぼ八」も、このTTPのターゲットになり、つぼ八と同じような赤い看板が夜の街に連なったこともありました。
近年では低料金、均一価格で台頭した「鳥貴族」が、TTPの標的にされているようで、街には赤い看板に代わって黄色い看板が目立つようになっています。
トヨタ
泣く子も黙る日本を代表する企業「トヨタ」ですが、自動車を開発したのはトヨタではありません。
自動車業界という元々存在していた業界のなかで、「トヨタ生産方式」(なぜなぜ分析、ジャストインタイム 等)を導入して、生産性と品質を高めることに成功したからこそ、トヨタの今があるのです。
Apple
スティーブジョブズがはじめてiPhoneを世に送り出した時のプレゼンテーションはあまりにも有名ですが、携帯電話、ウォークマン、パソコンはすでにこの世に存在していたものです。
それにもかかわらず、スティーブジョブズのプレゼンテーションを聴いた人の多くは「iPhoneは革新的な製品でありながら、どんな商品であるか直観的に理解できる。iPhoneはこれまでありそうでなかった商品だ!」といって熱狂したのです。
あなたもパクるべし
以上、居酒屋業界、トヨタ、Appleなどの事例を紹介してきましたが、起業して上手くいっている人の多くは元々そういうビジネスがあったところに、後から参入した人がほとんどです。
少なくとも「そんな業界(や商品)は、聞くのも見るのもはじめてです。」と見込み客から反応されてしまうようなビジネスに参入しているわけではないのです。
今回の講義でわたしがお伝えしたいことは、「あなたもパクるべし」ということです。あなたがパクるものは、もちろん「売れている商品」です。
念のため強調しておきますが、あなたがパクるべき商品は「売れそうな商品」でもなく、「売れていた商品」でもなく、「現在進行形で売れている商品」です。
少なくとも、売れそうな商品がなぜ売れていないのか?売れていた商品がなぜ売れなくなったのか?を理解できないうちは、「売れそうな商品」も「売れていた商品」もあなたが売るべき商品ではありません。とにもかくにも「現在進行形で売れている商品」をパクってしまえばいいのです。
パクる方法
あなたは「パクるっていうけどさ。盗作をつくれって意味?」と誤解してしまうかもしれないので、正しいパクり方のパターンをいくつか紹介したいと思います。
パターン#1)仕入れて売る
日本国民の多くがスマートフォンではなくガラケーを利用していた時代、駅前に小さな携帯電話ショップがあったことを覚えていますか?
知名度のそれほど高くない携帯電話販売ショップのビジネスが成立したのは、SONY、NEC、富士通などの大企業が販売する「現在進行形で売れている商品」を、携帯電話販売ショップが取り扱っていたからです。
パターン#2)紹介する
売れている商品をそのまま売るのは賢いやり方であるのですが、仕入れた在庫を販売できなければ赤字になることを覚悟しなければいけません。
在庫を抱えた結果、赤字になるというリスクを回避するために「見込み客を紹介した結果、その見込み客が顧客になれば一定の手数料をゲットできる」という契約形態も人気があります。俗にいう「アフィリエイト」です。
あまり知られていませんが、あのiPhoneにもアフィリエイトのシステムはあります。iPhoneの新機種発売日に、iPhoneをアフィリエイトして一夜で数百万円稼いだという人もいるのです。
またビットコインの知名度が上がり始めてきた時、仮想通貨の取引所でアフィリエイトを導入している業者は珍しくありませんでした。
パターン#3)類似品を安く売る
類似品を安くって儲けることにプライドが許せないかもしれません。しかし類似品を安く売って成功している100円ショップのような事例もあります。
100円ショップで販売している商品は、本家本元が発売している商品に比べて品質では劣りますが価格では絶対に負けません。つまり『とにもかくにも安い』という部分が、強力な差別化要因になっているのです。
あなたも「現在進行形で売れている商品」を発見することができれば、その類似品を安く販売すれば稼げる可能性が高まります。
最後に
あなたが活躍する分野や、情報発信しようと計画しているジャンルで、「現在進行形で売れている商品」を探し出しましょう。
そして「仕入れている」か、「紹介する」か、「類似品を安く売る」ことを検討してみましょう。
次回は「現在進行形で売れている商品」の見つけ方について紹介したいと思います。お楽しみに!
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