理念型(#1~2)

読者(見込み客)に理念を伝える時にもっとも意識すべきは「わかりやすさ」です。

では「わかりやすさ」を担保するためにはどうすればいいでしょうか?

ズバリ答えは「ストーリー(物語)形式で伝える」です。

つまり「わたしの理念は●●です。理由は▲▲だからです。」というような形式ばった退屈な伝え方をするのではないということです。

「10年前の話です。わたしは本当に平凡な人生を送っていました。しかしある日を境にすべてが変わってしまったのです。(続く)」というような伝え方を目指すべきなのです。

とはいえ、あなたは「わたしには作家としての才能はありません。」という気持ちになるはずです。もちろんあなたに「今日から村上春樹を目指しましょう。」という無理なアドバイスをするつもりはサラサラありません。

実は「わかりやすく且つ、共感されやすいストーリーの型」があるのです。あなたにはその型を教えますので、あなたは今回の講義で解説する型に沿ってあなたなりのストーリーを構築してください。

さっそく「わかりやすく且つ、共感されやすいストーリーの型」(以下、『理念型』と記述することにします。)について説明します。

理念型の構成要素

理念型の構成要素は全部で7つあります。

理念型の7つの構成要素
  1. 日常(離陸)
  2. 問題の発生
  3. 救世主
  4. 理念・計画
  5. 行動喚起
  6. 明確な危機
  7. 日常(着陸)

勘のいい方ならお気づきかもしれませんが、以上7つの構成要素は本当にたくさんの映画や小説で反復されています。

例えば映画『スターウォーズ』においても7つの要素がそのまま盛り込まれています。

スターウォーズの場合
  1. ルークは普通の青年として生活(日常:離陸)
  2. 帝国軍を倒す必要性に迫られる(問題の発生)
  3. ジェダイの騎士(オビ=ワン・ケノービ)との出会い(救世主)
  4. 『フォースを信じる』ジェダイとして生きることを決意(理念・計画)
  5. 反乱軍として悪の帝国を倒しにいく(行動喚起)
  6. もし負ければ暗黒時代に突入する(明確な危機)
  7. 反乱軍の勝利(日常:着陸)

王道のストーリー誰もが一度は経験済みであるがゆえに、読者を混乱させてしまうリスクを回避することができます。

読者を混乱させるストーリーとは、主人公の望みがわからず、主人公の理想を阻む敵がどこの誰かもわからず、理想の結末も最悪の結末も予想できないというストーリーのことです。

もちろん「あえて」そうする映画もあるのですが、そういう映画は特定のテーマについて読者に「考えさせる」ことを目的としています。

あえて強調すべきことでもないかもしれませんがあなたの目的は、情報発信の結果、読者に行動(商品・サービスの購入 等)してもらうことであって、読者の思考をジャック(奪う)することではないはずです。

だからこそ、誰でもスラスラ理解できる「わかりやすい」ストーリー形式にこだわるべきなのです。

#1) 日常(離陸)

まずハッキリさせておきたい点は、本来であれば、語るべきは「見込み客」のストーリーであるということです。

なぜならば、見込み客が興味をもっているのは「自分の生活がどう変化するか?」であって、あなたがどうなるか?ではないからです。

しかし今回は「あなたの理念」を語る必要がありますから、主人公は当然見込み客ではない「あなた」ということになります。

「本来であれば見込み客のストーリーを語る必要があるが、そうできない」という事情を理解すれば、日常で描くべきは「見込み客にもありそうな状況」です。

例えば人気アニメの「新世紀エヴァンゲリオン」の舞台が学校である理由は、視聴者の多くが「学校」に通学した経験があるからです。

見込み客が学校に通学した経験があるので、説明しなくても伝わるし、説明すれば強い共感を生むエピソードを伝えやすくなるというわけです。

あなたの見込み客はどのような日常を送っているでしょうか?

#2)問題の発生

日常がかき乱される「事故」、「事件」、「望まない状況」が発生するからこそ、人は何かを行動する必要に迫られるのです。

つまり見込み客があなたの発信する情報に興味をもつのは、「問題を解決したいから」なのです。そこで「わたしも問題を抱えていたんですが。」と読者(見込み客)に語りかえることが有効になるわけです。

しかしわたしの経験上、興味深いことに悩みを抱えるほとんどの人が「本当の問題」を特定できていません。

「本当の問題が特定できていないから」、「問題が解決できていない」ということも多々あるのです。

例えば「離婚したい」という悩みを抱えている読者があなたの目の前にいるとします。ここでもしなたが「離婚したいのですね。わかりました!早速弁護士を手配しましょう。」と提案すれば、高い確率であなたは見込み客からの信頼を失うでしょう。

あなたは驚くかもしれませんが、「離婚したい」と思っている人のほとんどの人が「離婚を回避できるものなら回避したい」とも思っているのです。

そのような単純には割り切れない人間の心理を理解していれば、「離婚を回避するあらゆる努力をした結果、離婚したい」という人と、「衝動的に離婚したい」という人とでは、直面している問題そのものが異なるということはすぐに理解できるはずです。

つまり「問題の発生」であなたが語るべきは、「どのような表面上の問題を抱えているのか?」、「心の中にどんなジレンマを抱えているのか?」、「なぜ?問題をすぐに解決できないのか?」という点についてなのです。

先ほどの離婚問題の場合、、、、

「どのような表現上の問題を抱えていたのか?」という点は、例えば「弁護士に依頼するお金を調達する方法」かもしれませんし、「配偶者が浮気をした」という問題かもしれません。

また「心の中にどんなジレンマを抱えていたのか?」という点は、例えば「離婚するべきか判断するポイントはどこにあるのか?」かもしれませんし、「どうすれば配偶者の浮気を許せるのか?」かもしれません。

さらに「なぜ?問題をすぐに解決できなかったのか?」という点は、例えば「経済的な豊かさを優先するか?それとも自由や愛を優先するか?」かもしれませんし、「自分を犠牲にするか?子どもを犠牲にするか?」かもしれません。

もちろんあなたの抱えている問題は、読者(見込み客)の多くが抱えている問題である必要があります。あなたは読者(見込み客)の先輩として、問題を向き合っていることを「正直」に伝えるのです。

あなたが抱えていた(そして見込み客の多くの抱えているであろう)、表面的な問題、内面的な問題、哲学的な問題(簡単に割り切れない問題のこと)はどのようなものでしょうか?

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