コンビニで買い物をすればコンビニならではの「いらっしゃいせ~」のイントネーションに遭遇すると思います。
あなたもアルバイトをした経験があるなら、アルバイトという立場だったからこそ疑問をもたずにやっていた行為というものがあるはずです。
駅前で大声を張り上げる
わたしが学生だったころ、家電量販店でキャンペーンの仕事をしていました。
週末になると都内各地の家電量販店の店頭に立ち、「キャンペーンやってまーす!」と声を張り上げるのです。
池袋、新宿、渋谷、秋葉原などでとにかく大声を張り上げて目立つようにするのが男の役割だったのです。
今振り返って考えてみても「仕事だったからやっていた」のだと思います。メーカーの名前がデカデカと印字された広告代理店が用意したコスチュームを身をまとった瞬間に、スイッチが入り、その役に成りきることができるのです。
真夏の猛暑も、真冬の寒さも乗切ることができたのは、ひとえに「わたしはキャンペーンを盛り上げるディレクターだ」という意識があったからだと思います。
あなたにも似たような経験があると思います。料理人なら包丁を手にしたとき、運転手ならハンドルを握った時、事務職ならパソコンに電源を入れた時など、あなたがどのような仕事をしていても(仕事をしていなくても)、スイッチが入る瞬間というものがあるはずです。
そして実は、、、、肩書や自己紹介も、あなたにとってのスイッチになっている可能性が高いのです。
あなたは何者か?
わたしはこれまでたくさんの肩書を名乗ってきました。●●大学の学生、外資系コンサルタント、ブロガー、アフィリエイターなどなど、、、そして今ではライフコーチを名乗ることが多いのですが、対外的にはその他たくさんの肩書があります。
なぜ?一つの肩書と自己紹介に統一しないのか?と疑問に思うかもしれませんが、理由の一つはすでにお話しました。その理由とは、人によってスイッチが入る肩書が異なるからです。
そしてもう一つの理由は、「わたしのスイッチが入る肩書は、必ずしも他人と一緒ではない」からです。わかりずらいと思うので、もう少し詳しく説明しましょう。
お父さん or おじいちゃん
あなたにも幼少時代があったはずですが、成長し大人になり、人の親になれば「お父さん」とか「お母さん」と呼ばれるはずです。そしてあなたにも孫ができれば、「おじいちゃん」とか「おばあちゃん」と呼ばれることもあるでしょう。
あなたはどのように呼ばれたら、、、単純にテンションが上がるでしょうか?
平成の終わりの頃から、あらゆる商品に「大人の」という枕詞をつけることが流行りました。例えば、「大人のチョコレート」といった具合です。
この流行の裏には、「中高年の」とか「初老の」という言葉に抵抗を感じる『大人』の存在が指摘されていますが、あなたには「大人」という言葉に隠れた配慮がわかるでしょうか?
わたしは33歳の時、はじめて年齢をサバ読みしました。見ず知らずの50歳の男性に「若いな兄ちゃん!歳いくつだ?」と話しかけられて、「今年30になりました!」と、とっさに嘘をついてしまい恥ずかしくなりました。
年齢は年齢でしかありません。70歳になり月収数百万円を超えているのに「ビジネスでもっともっとお金を稼ぎたい!」と勢いの衰えない男性もいますし、逆に「わたしなんて大したことない人間ですから。」といって行動しない20代の若者もいます。
繰り返しになりますが、年齢は年齢でしかないのです。それにもかかわらず「わたしおばちゃんだから。」といった具合に、わずか30秒の会話で『おばちゃん』を5回以上繰り返すような人もいるのです。
つまりわたしがいいたいことは、、、、あなたの肩書や自己紹介に一番影響を受けるのは「あなた」だという事実です。
その証拠に、あなたの肩書や自己紹介を一番聞くのは誰でしょうか?そう、、、「あなた」なんです。
思い込みの力
「自分は何者なのか?」と自問自答するような人は、世間一般では変人扱いされてしまうでしょうが、せっかくの機会なのであなたも「自分は何者なのか?」と質問してみてください。きっとたくさんのことがわかります。
専業主婦
ある時、「わたしは専業主婦なのですが、どうやってお金を稼いだらいいでしょうか?」と質問されたことがあります。
質問者の方は『専業主婦』という点に注目しているのだと思いますが、おそらく質問者本人はそのことに気づいていないと思います。
これこそが「思い込み」の力です。結婚し、退社し、子どもを育ているうちに、いつの間にか「自分は専業主婦だ。」という信念が心に棲みついてしまったのです。
わたしは質問者に、お金を稼ぐ上で一番邪魔をするのは「わたしは専業主婦である」という信念であることをお伝えしました。なぜならば「専業主婦である」という頑なな信念が、質問者が抱いている専業主婦のイメージから逸脱した挑戦を絶対に許さないからです。
質問者である専業主婦の女性は、「専業主婦」であるという言葉でたくさんの情報をわたしに伝えた「つもり」なのに、それが伝わらないのでかなり困惑しているようでした。わたしは似たような事例ををたくさん経験しているので、その一つをご紹介しましょう。
携帯登録
スターバックスでコーヒーを注文した時のことです。わたしは「おかわり」(One More Coffee)を注文すると同時に、スターバックスの会員カードを提示しました。
会員カードを提示すると、「おかわり」(One More Coffee)の制度によって、2杯目のコーヒーが108円で購入することができるのです。
ある日、定員さんから「携帯登録」はお済みですか?と突然質問されました。なんのことがわからなかったので、「たぶんやっていない」と返答すると、おかわりのコーヒーが108円から大幅に値上がりしていることに気づいてしまったのです。
「いつも108円で楽しんでいるコーヒーがなぜ?値上がりしたのか?」と疑問になり、その日が2019年1月1日だったこともあり「今年からサービス規約が変わったのかもしれない」と不安になってさらに質問してみました。
結果的にわかったことは、店員さんは「携帯登録」といえばお客さんにすべてが伝わると信じ込んでいたということでした。
そもそも「携帯」という言葉自体が古いのです。2019年1月1日時点では、「スマホ決済」という言葉が一般的になっていましたから、そもそも「携帯登録」というよりは「スマホ登録」という呼び方にするのが自然でしょうし、『携帯登録』という言葉で店員さんが伝えたかったことは『My Starbucks』というオンラインサービスへの加入だったことが後になって判明しました。
専業主婦、携帯登録の2つの事例でわたしがあなたに伝えたかったことは、あなたはあなたにレッテルを貼っているということと、自分でレッテルを貼っていることに多くの人が気づいていないという事実です。
そしてさらにあなたに強調して伝えておきたいことは、レッテル(肩書・自己紹介)はあなたを解放することもあれば、あなたを縛りつける鎖にもなるということです。
レッテル(肩書・自己紹介)の破壊力(いい意味でも悪い意味でも)について理解してもらうために、わたしの個人的な実体験をもう少し続けたいと思うのですが、少し長くなってしまったので一旦ここで終わりにします。
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