かつて『肩書』が通用する時代がありました。
「医者」、「弁護士」、「歯医者」、「一流企業の名前」を伝えれば、それだけで世の中から信用される時代があったのです。
しかし時代は大きく変わってしまいました。誰もが知っている肩書を手に入れても、必ずしも経済的に豊かになれるわけでも、社会的な地位を約束されるわけではないのです。
貧乏弁護士
花形の職業であった弁護士ですら淘汰される時代です。司法試験に合格したのに、廃業せざるを得ない若手弁護士が増加しています。事業基盤がシッカリしている先輩弁護士との競争に打ち勝つことだけでも大変なことなのです。
また歯医者であればそれだけで豊かな生活が保障されていた時代は終わり、競争に打ち勝てない歯医者は「あまり儲からない」そうです。
外資系経営コンサルタント
わたしにも『肩書』に憧れた時代がありました。就職時に外資系経営コンサルタントという肩書に憧れたわたしは、その肩書を手に入れるために必死にもがきました。
結果、外資系の経営コンサルタントの肩書を手に入れたわたしでしたが、経営コンサルタントになってみると現実と想像とのギャップを痛感する毎日でした。
経営コンサルタントというと、「会社の命運をかけた経営判断」をするような仕事を想像するかもしれませんが、「会社の命運をかけた経営判断」なんてものは1年に1回もありません。毎週大事件が起きるのは、ドラマや映画の世界だけなのです。
時代の流れは早く、経営コンサルタントの世界の分業化も進みました。経営コンサルタントとして実際にやっている仕事といえば、業務コンサルタントやITコンサルタントの仕事であることがほとんどだったのです。
少し前の時代であればチヤホヤされていたような肩書ですら経済的な豊かさや社会的な地位が確保されないのですから、そうでない肩書であれば状況は似たようなものでしょう。
そういう時代だから
『そういう時代だからしょうがない』というように諦めることもできますが、本教材は諦めたくない方・諦められない方のための教材です。
ですから「そういう時代」の『時代』について、もう少し深堀しておきたいと思います。なぜならば、時代背景についての深い理解がそのまま「自己紹介に魂を注入すべき理由」の理解につながるからです。
お金ですらコモディティーに!
資本主義の世界でいうところの資本とは「人」、「モノ」、「金」、「情報」ですが、人材以外のすべてがコモディティー化されてしまいました。
コモディティ(英:commodity)化は、市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差のない状態のことである。
【引用:Wikipedia】
日本ではお金ですらコモディティー化されています。かつてお金がコモディティー化された時代は、歴史上ありませんでしたが、日本ではお金がコモディティー化されるという驚くべき現象が発生しているのです。
発展途上国の国で低金利を導入すれば、融資を求める若い人が銀行に殺到します。しかし日本では融資を求める若者よりも住宅ローンなどを返済する人たちの方が多いのです。
融資を希望する個人・法人が少ないことが原因で、日本ではゼロ金利政策が導入されました。金利は「お金の価値」を示す指標ですから、ゼロ金利ということは「お金(そのもの)には価値がない」ことを意味するのです。
あなたは「お金に価値がないのだとすれば、何に価値があるのか?」と疑問に感じるかもしれませんが、その答えはズバリ「人材」です。
成功する鍵は人材力にあります。その証拠に、、、、
情報を生み出すのも活用するのも人間です。モノを生産するのも消費するのも人間です。お金を発明しお金を利用するのも人間です。
しかし人間そのものもコモディティー化の圧力にさらされています。一流企業のブランド名ですら一生ものではなく、何か事件があればすぐに壊れてしまう不確かなものです。
SHARPの半導体事業は売りに出されましたし、経団連企業の会長を輩出した東芝の経営も傾きました。また国会公務員のヒエラルキートップである中央省庁の役人ですら、尊敬されずらい時代になりました。「セクハラ」、「口利き疑惑」、「政治家への忖度」などが明らかになっているからです。
過去の肩書が役に立たない時代にわたしたちはどうすればいいのでしょうか?
その答えはズバリ「価値ある人間であると主張すること」です。黙っていてもあなたの価値は他人にはわかりません。ですから、「わたしは価値ある人間である」ことを肩書や自己紹介でキッチリと伝える必要があるのです。
最後に
肩書や自己紹介の重要性については学校では教えてくれません。また肩書や自己紹介の具体的な作り方についても、学校では教えてくれません。
しかしこれからの時代生き残るためには、変化の速い時代を生き抜く肩書・自己紹介が絶対に必要なのです。
その理由の一つである「時代背景」についてはすでにお伝えしたとおりですが、肩書や自己紹介が重要な理由は他にも2つあります。
1つ目の理由は「他人は自分本位であるから」であり、2つ目の理由は「あなたは人生の経営者だから」です。
次回から2回に分けて、「他人は自分本位であるから」ということと、「あなたは人生の経営者だから」という点について、それぞれ詳しく解説していこうと思います。
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